2022年ニュルブルクリンク24時間レースレポート(スタート～6時間経過) | 横浜ゴムモータースポーツ [THE YOKOHAMA RUBBER CO.,LTD.]

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2022 24H Nürburgring / NLS
2022 24h Nürburgring Race Report (After 6Hours)

【ニュルブルクリンク24時間レース／ドイツ・ニュルブルクリンク】

20万人を超える大観衆が見守る中でスタートした50回目のニュルブルクリンク24時間レース、ヴァルケンホルスト勢も力走を重ねて行った!!

24h Nürburgring Race Report

レポート日	2022年5月28日
開催場所	ニュルブルクリンク (ドイツ)
天候	スタート～6時間 : 晴れ
路面	スタート～6時間 : ドライ

いよいよニュルブルクリンク24時間レースは、5月28日(土)に決勝の日を迎えた。早朝からサーキットへ向かう近郊の道路はファンや関係者の車列で大渋滞となっていた。ニュルブルクリンク24時間レースのオフィシャルによると、感染症拡大以前の2019年よりも多い観客数を期待しており、その期待通りにパドックもノルドシュライフェ一帯も人で埋め尽くされ、老若男女も国籍も年齢も関係なく、誰もがこの歓びを分かち合った。

ヴァルケンホルスト・モータースポーツから参戦する3台のBMW M4 GT3も、他の132台のマシンやチーム関係者と共に華々しくスタートグリッドへ並び、これから始まる“24時間スプリントレース“に心を躍らせ、7番グリッドには101号車のクリスチャン・クログネス選手、18番グリッドに102号車のベン・トゥック選手、36番グリッドには100号車のヘンリー・ヴァルケンホルスト選手がスタートドライバーとして緊張の時を待った。

溢れんばかりの観客からの大歓声と拍手に迎えられ、第50回目となる歴史的な節目のニュルブルクリンク24時間レースが、現地時間16時ちょうどにスタート、戦いの火蓋を切った。スタートからレース序盤は太陽が雲に隠れると急に気温が下がり、5月末とは思えない程の寒さが身体に染みる。しかし、そんな身体の冷えさえも忘れる程に、グランドスタンドは観客の熱狂ぶりで湧いた。

レース開始1時間後には101号車のBMW M4 GT3(クリスチャン・クログネス選手／アンディ・ソーチェック選手／サミ-マッティ・トロゲン選手／ヨルグ・ミューラー選手)がSP9プロクラスで4位、102号車(ヨルグ・ミューラー選手／マリオ・フォン・ボーレン選手／ベン・トゥック選手／ヨーン・シュミット-シュターデ選手)がSP9プロ・アマクラスで9位、100号車(ヘンリー・ヴァルケンホルスト選手／フリードリッヒ・フォン・ボーレン選手／ヨルグ・ブロイラー選手／アンドレアス・ツィーグラー選手)がSP9プロ・アマクラス11位と順調に周回を重ねている。

総合優勝の可能性があるSP9クラス(プロ／プロ・アマ)とSP-Xクラスにはブルーライトがフロントガラスに装着されており、前方を走るマシンにも速度差があるSP9やSP-Xのマシンが接近している事を知らせている。この装着車には追い越し優先権があり、他のクラスのマシンは進路の邪魔をしてはいけない。24時間スプリントレースと称されるように、レース序盤からかなりのデッドヒートが繰り広げられ、既にいくつかのトラブルに見舞われるマシンもあり、それらを横目に一層と気が引き締まる。

101号車は少しポジションを落とし3時間が経過した時点でSP9プロクラスの13位、一方で102号車はプロ・アマクラスの6位まで順調にポジションを上げ、100号車はプロ・アマクラスの11位をキープし、堅実に周回を重ねた。

日没が迫る21時過ぎには、グランプリコース一帯の美しい夕焼けをバックに観覧車が幻想的な姿を見せる一方で、FCY(フルコースイエロー)やコード60(60km/h速度制限)等、アクシデントの発生による規制で殆どクリアラップが取れない状況が続く中、ヴァルケンホルストの3台のBMW M4 GT3は順調にナイトセッションに突入した。日没と共に気温は一桁台まで下がり、アイフェル地方の暗闇はまるで冬のような寒さが身に染みる。

DRIVER VOICE

ヨルグ・ミューラー選手　[BMW M4 GT3 (101号車/102号車ダブルエントリー)]

今の時点では満足しています。チームでは限りなくミスをしないように最新の努力をしています。既に同じクラスのマシンが数多くリタイアしていますので、ひとつのミスがリタイアに繋がる事がよく分かります。マシンも順調、タイヤも順調で走る歓びを実感しています。このままミスやトラブルなくレースを勧められるようにしたいです。コロナ禍前の2倍以上にファンが応援にきてくれているのではないでしょうか、本当にびっくりしていると同時にとても嬉しいです。