2022年ニュルブルクリンク24時間レース Qualifying 1&2 レポート | 横浜ゴムモータースポーツ [THE YOKOHAMA RUBBER CO.,LTD.]

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2022 24H Nürburgring / NLS
2022 24h Nürburgring Qualifying 1&2 Report

【ニュルブルクリンク24時間レース (Qualifying 1&2) ／ドイツ・ニュルブルクリンク】

気温の変化も大きいニュルブルクリンク、予選1回目と2回目でヴァルケンホルストが2番手につけた!!

24h Nürburgring Qualifying 1&2 Report

レポート日	2022年5月26日
開催場所	ニュルブルクリンク (ドイツ)
天候	予選1 : 晴れ、予選2 : 曇り
路面	予選1 : ドライ、予選2 : ドライ

ドイツの5月26日・木曜日はキリスト教の昇天祭の祝日で、金曜日に有給休暇を入れて四連休にする人々も多く、この日は予選の走行のみではあったが、多くの家族連れが訪れてニュルブルクリンクは賑わいをみせた。感染症拡大防止策により、過去二年は一切の関連イベントが中止されていたとあり、ドライバーのサイン会や第50回記念の特別車両展示やミュージアムを巡ったり、オフィシャルショップでのショッピングなど、思い思いに久々の『ニュル』を楽しむファンの姿が見られた。

午前中の気温は13℃前後と非常に低く、雲がかかると更に寒さが堪える。ニュルブルクリンクは雲の流れが速く、晴天かと思えばすぐに雲が下り、それに伴って体感気温がコロコロと変わり天気予報が当てにならない状態も典型的な『ニュル・ウェザー』のひとつでもあり、皆が空を見上げて「仕方がないね、ニュルだもの」という言葉が何度も口から出るのもこの地の恒例だ。

現地時間の12時30分から予選1が開始。しかし、ヴァルケンホルストの3台のM4 GT3は既に今季のNLS(ニュルブルクリンク耐久シリーズ)の2戦と24時間レースの予選レースにおいて規定をクリアしており、24時間レース本戦の参戦枠を事前に確保している。そこでチームとしては、この日2回の予選をフリープラクティス的に捉え、本戦へ向けた車両の走行チェックやコンディションを徹底的にチェックし直し、余裕を持って準備を重ねた。

予選1はクラッシュしたマシンがタイヤバリアを大きく破損して、修復作業のために19分早まってセッションが終了した。ヴァルケンホルストの101号車(クリスチャン・クログネス選手／アンディ・ソーチェック選手／サミ-マッティ・トロゲン選手)がトップと1.165秒差で2番手に着け、102号車(ヨルグ・ミューラー選手／マリオ・フォン・ボーレン選手／ベン・トゥック選手／ヨーン・シュミット-シュターデ選手)が8分30秒938で28位、100号車(ヘンリー・ヴァルケンホルスト選手／フリードリッヒ・フォン・ボーレン選手／ヨルグ・ブロイラー選手／アンドレアス・ツィーグラー選手)が30.119秒差の8分44秒890をマークして31位で終えた。

予選2がはじまる直前までは、まだグランプリコースには雲が下がっていたものの、強めの風が吹き始めるとアイフェルの森の澄んだ空気に美しい黄昏が現れた。ナイトセッションとなる予選2は現地時間20時30分に開始、気温は16℃まで下がったが、天候は安定しており、ヴァルケンホルストモータースポーツの3台のBMW M4 GT3は順調に周回を重ね、土曜日の本番へ向けてのテストとチェックに余念がない。

2回の予選を終えて、トップは98号車BMW・M4 GT3の8分27秒158。これに続いてヴァルケンホルスト勢から101号車のクリスチャン・クログネス選手が8分15秒936で2番手となり、BMW M4 GT3には幸先の良い予選日となった。また、102号車のマリオ・フォン・ボーレン選手が8分25秒986でクラス26位、100号車のフリードリッヒ・ファン・ボーレン選手が8分41秒814でクラス33位として予選を終了した。

だが、予選2では102号車が、ハイスピードなS字が連続する名物ポイントでもあるヴィッパーマンでコード60(60㎞/h制限)を見落としてポルシェと接触。5㎞/hオーバーとなった事でペナルティが課され、決勝レースでは第1グループの最後尾からレーススタートとなることが決まった。