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【NLS(ニュルブルクリンク耐久シリーズ) 第7戦 / ドイツ・ニュルブルクリンク】
難しいコンディションとなったNLSの第7戦、ヴァルケンホルストの34号車は予選のクラッシュで決勝への出走が叶わない無念の結果に
NLS Round 7
開催日 | 2022年10月7日-8日 |
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開催場所 | ニュルブルクリンク (ドイツ) |
天候 | 雨 のち 曇り |
路面 | ウェット&ドライ |
決勝時間 | 4時間 (1周=25,378m) |
後半戦に入った2022年のNLS(ニュルブルクリンク耐久シリーズ)は、カレンダーに3戦を残すのみ。6時間と12時間という長丁場を終えて、ここからは4時間レースを3大会行っていく。
第7戦は現地時間の10月8日(土)、8時30分から90分間の公式予選を行い、正午に4時間の決勝レースがスタートするフォーマットで開催された。
ヴァルケンホルスト・モータースポーツからは、今回も2台のBMW・M4 GT3がエントリー。34号車はクリスチャン・クログネス選手とベン・タック選手、ふたりのドライバーでSP9 Proクラスに参戦する。そして36号車はチームオーナーでもあるヘンリー・ヴァルケンホルスト選手とフリードリヒ・フォン・ボーレン選手というジェントルマンドライバーに、FIA WTCC(世界ツーリングカー選手権)などでも活躍したヨルグ・ミューラー選手を加えた3人体制でSP9 Pro-Amクラスへのエントリーだ。
第4戦と第5戦では、2戦続けてポールポジションを獲得、その後も僅差のセカンドグリッド獲得など、34号車は今シーズン公式予選から速さを見せてきている。もちろん今回も上位の決勝スターティンググリッド獲得への期待が高まるところだが、土曜日にニュルブルクリンクは不安定な空模様で朝を迎えていた。
10月に入りアイフェルの森にも赤や黄色に色づき始めた木々が見られ、秋の訪れを感じさせている。どんよりとした灰色の雲が上空を覆ったニュルブルクリンク、気温は10℃、路面温度は11℃と低く推移する中で公式予選のコースオープンを迎えた。
雨は止んでいたが、全長25kmを超えるコースは場所によって路面が濡れた状態。多くのマシンがライトオンでコースイン、34号車はクログネス選手がステアリングを握ってマシンを進めて行った。クログネス選手はコースを一周してホームストレートを通過することなくピットイン、コンディションとしてスリックタイヤで走るのはまだ早いという判断だ。
しばしピットで待機、頃合いを見計らって今度はタック選手がコクピットにおさまってコースイン。タイヤを温めつつアイフェルの森を駆け抜けて行ったが、その先には“魔物”が待ち構えていた。コースはまだ完全に乾いておらず、走行ライン上にもところにより濡れた箇所が残っていた。各所でコースオフやスピンを喫する車両が続出、速度規定のコード60がかけられている区間も少なくない。
そんな中でマシンを進めていたタック選手だったが、下りの連続コーナーとなるハッツェンバッハで足をすくわれてしまいクラッシュを喫してしまった。マシンが受けたダメージは大きく、タック選手に大きな怪我が無かったのは不幸中の幸いだったが、チームは34号車の決勝スタートを断念せざるを得ない無念の結果となってしまった。
一方の36号車はクラス5番手で公式予選を通過、4時間の決勝スタートを迎えた。決勝レースのスタート直前に雨が降り、スタートではスリックタイヤとウェットタイヤで各チームの選択がわかれる展開に。36号車はウェットタイヤを装着してスタート、雨は本降りにならずコンディションが回復してきたことから3周を終えてピットインを行い、スリックタイヤへ交換して戦列に復帰した。
その後は雨に祟られることなく、ドライコンディションで4時間後のチェッカードフラッグを迎えた。36号車はトラブルやアクシデントに見舞われること無く力走を重ね、表彰台にあと一歩と迫る4位でフィニッシュを果たした。