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【NLS(ニュルブルクリンク耐久シリーズ) 第4戦 / ドイツ・ニュルブルクリンク】
クリスチャン・クログネス選手/サミ-マティ・トロゲン選手組がポールポジションを獲得、決勝も最後まで激しいデッドヒートを繰り広げて準優勝でフィニッシュ!!
NLS Round 4
開催日 | 2022年6月25日 |
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開催場所 | ニュルブルクリンク (ドイツ) |
天候 | 晴れ |
路面 | ドライ |
決勝時間 | 4時間 (1周=25,378m) |
24時間レースを終えて4週間が経ったドイツ・ニュルブルクリンクでは、NLS(ニュルブルクリンク耐久シリーズ)の第4戦が行われた。ヨコハマタイヤで戦うヴァルケンホルスト・モータースポーツは今回も3台のBMW・M4 GT3を擁して参戦、シリーズチャンピオン獲得に向けての戦いが再び始動した。
今回は34号車をクリスチャン・クログネス選手/サミ-マティ・トロゲン選手の2ドライバー体制とし、35号車はヨルグ・ミューラー選手/マリオ-フォン・ボーレン選手/ベン・タック選手の3人体制で、ともにSP9 Proクラスへエントリー。36号車はチームオーナーでもあるヘンリー・ヴァルケンホルスト選手/ヨルグ・ブリューワー選手の2人体制で、SP9 Amクラスへ挑む。
6月25日(土)の1Dayで催される一戦は、現地時間の8時30分から90分間の公式予選が行われた。前日は天候が不安定で雨が降ったり止んだりの一日となり、思うようにテストメニューが消化出来ない面もあったが、そんな懸念を晴らす会心の走りをクログネス選手が見せてくれた。
全体の中で予選タイムが8分を切ったのはAP9 Proクラスの6台、そのうちのトップ2台が7分54秒台に叩き込んだ。そして2番手のアウディ・R8を0.022秒の僅差でおさえて堂々のトップタイムをマークしたのがクログネス選手、7分54秒472で決勝スタートをポールポジションから迎えることとなり、チームの士気も大いに高まった。さらに35号車は7番手、36号車も総合29番手と、3台ともに上々の滑り出しで決勝スタートの時を迎えた。
予選終了から1時間半、正午には4時間の決勝レースが始まったニュルブルクリンク。気温は21℃、路面温度は28℃(ヨコハマタイヤ調べ)というコンディションの下、一周のフォーメーションラップを経て各車は4時間先のチェッカードフラッグに向けてフルスロットルで1コーナーへと飛び込んでいく。
ここでクログネス選手は若干の出遅れを喫してポジションを4番手にドロップしたが、トップ争いの一角を守ってオープニングラップを終えた。そして3周目の終わりに16号車(アウディ・R8)をかわして3番手へと浮上する。前を行く5号車(アウディ・R8)と6号車(メルセデス・AMG GT3)を追う展開となっていったが、両者より一足早く6周目にピットインを敢行してトロゲン選手へとドライバーを交代した。
同じタイミングでピットに入ったのは16号車、翌周のピットインとなった5号車と6号車に先行するかたちに。トロゲン選手は先行する16号車に食らいつきつつ、後続を寄せつけない安定した走りでポジションをキープ。2回目のピットインでクログネス選手へバトンタッチ、戦いは折り返しを過ぎて後半へ突入した。
ピットインのタイミングで前後することはあったが、トップ争いは16号車と34号車の一騎討ちになってきた。そこでチームはひとつの戦略を実践、3回目のピットインではドライバー交代を行わずクログネス選手が2スティント続けてステアリングを握りチェッカーを目指すこととした。
勝負を託されるかたちとなったクログネス選手は、最終スティントで期待に応える走りを見せる。前を行く16号車の後ろにピタリとつけると、時にサイド・バイ・サイドへと持ち込み猛烈なプレッシャーをかけていく。1秒に満たない差の接近戦は、終盤の40分に渡って続き、ピットで見守るスタッフもコースサイドの観客も、そしてインターネットのライブ中継で観戦する世界中のファンも、手に汗握る展開となった。
最後まで果敢にトップ争いを繰り広げたクログネス選手だったが、惜しくもあと一歩届かずチェッカー。予選トップタイム獲得と決勝の準優勝、第4戦で見せた戦いぶりは次戦以降へのさらなる好成績に期待が高まるものとなった。
35号車は、クラッチのトラブルによるピットストップでタイムロスを喫したが、粘りの走りで7位完走。そして36号車は安定した走りで周回を重ねてしっかりチェッカーを受け、SP9 Amクラス優勝というリザルトを残した。