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【ニュルブルクリンク24時間 Qualifiers Race2 / ドイツ・ニュルブルクリンク】
前日のRace1に続いて4時間の決勝で競われたニュルブルクリンク24時間のQualifiers Race2、「Team ADVAN × HRT」はSP9 Pro-Amクラスの連勝を飾り24時間レース本番に向けて大きな手応えを掴む結果に!!
24h Nürburgring Qualifiers Race2
開催日 | 2024年4月14日 |
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開催場所 | ニュルブルクリンク (ドイツ) |
天候 | 公式予選 : 晴れ 決勝 : 晴れ |
路面 | 公式予選 : ドライ 決勝 : ドライ |
決勝時間 | 4時間 (1周=25,378m) |
難攻不落のドイツ・ニュルブルクリンクで6月1日(土)から2日(日)にかけて決勝レースが行われる24時間レースに向けた前哨戦となるQualifiers(予選レース)は、4月14日(日)にレース2が開催された。前日のレース1と同じく決勝は4時間で競われるが、スタート時刻はレース1より早い13時ちょうどとなり、今回は日没を迎えることなくフィニッシュとなるスケジュールだ。
先週末はNLS(Nürburgring Langstrecken-Serie)の開幕2レースが行われており、この週末はQualifiers で再び2レースというタイトなスケジュール。さらにQualifiersのレース1がフィニッシュしたのは13日(土)の21時30分、それから11時間が経っていない14日の8時15分にはレース2の公式予選が始まることから、チームスタッフにも若干疲れの表情が見て取れる。
しかし、24時間レース本番前において数少ないノルドシュライフェを走行出来る機会であり、データの収集はもちろん24時間レースを良い流れで迎えるためにも重要な一戦となるQualifiersのレース2。それだけにドライバーとチームスタッフの士気は高く、レース2の朝を迎えた。
SP9 Pro-Amクラスに参戦する「Team ADVAN × HRT」は、先週のNLS開幕2戦、そして昨日のQualifiersレース1とクラス3連勝を飾り、好調な波に乗っている。ゼッケン6をつけるメルセデス-AMG GT3を駆るドライバーラインアップは、デニス・フェッツァー選手とサルマン・オウェガ選手はレース1と同じだが、フーバート・ハウプト選手に替わってラルフ・アーロン選手がステアリングを握る。26歳のアーロン選手は先のNLS開幕2戦で、勝利に貢献するドライビングを魅せた一人である。
レース2は24時間レースと同様にトップ予選方式が採用され、8時15分から90分間のセッションで上位タイムを記録した者がトップ予選へ進出する。このトップ予選では各車が1周ずつのアタックランを行い、その結果を含めて公式予選の最終的な結果となり決勝レースのスターティンググリッドを決するという流れである。
レース2のエントリーは120台、そのうちFIA GT3車両によるSP9クラスは28台が出場。「Team ADVAN × HRT」はトップ予選への進出を果たし、ワンアタックを担当したアーロン選手が8分14秒026をマーク。総合トップのProクラス車両と4.807秒差で、Pro-Amクラスの3番手、総合20番手グリッドを獲得した。
11時40分のトップ予選終了から、決勝フォーメーションラップ開始まではちょうど1時間の設定。12時10分にはピット出口のシグナルがグリーンに変わり、各車がグリッドへとマシンを進めていく。そしてグリッドウォーク、ニュルブルクリンクのホームストレートはファンで大賑わい、お目当てのマシンに近づくのも容易ではない人の数で盛り上がりを見せる。
一方でコースサイドも思い思いのスタイルでレース観戦を楽しむ人々で溢れており、この時ばかりはその過酷さから“グリーンヘル(緑の地獄)”と呼ばれるニュルブルクリンクの異名を忘れてしまう穏やかな空気が包んでいた。
そんな空気は徐々に緊張感へと変化、12時40分にフォーメーションラップが開始され、13時ちょうどにオンタイムで4時間の決勝レースがスタート。アーロン選手が駆る「Team ADVAN × HRT」は若干の接触も見られた1コーナーへの飛び込みもノーアクシデントでクリア、ポジションをキープしたままアイフェルの森へとマシンを進めて行った。
その後、一旦は3ポジションドロップしたが、アーロン選手は4周目、5周目と連続で自己ベストタイムを更新してポジションを回復。6周を終えてピットイン、オウェガ選手にステアリングをリレーした。
オウェガ選手に替わった後の9周目、コース上にオイルが撒かれた箇所が生じていくつかのクラッシュが発生。当該区間は速度制限が行われ、安全確保のためにガードレールの修復作業が進められた。レースは折り返しを迎える前にタフな様相を見せているが、オウェガ選手もアーロン選手と同様の安定した周回で13周を終えてピットイン。
ドライバーをフェッツァー選手に交代してピットアウトしたのはレースが折り返しとなる2時間を経過した直後、SP9クラス勢が全車2回目のピットを終えて「Team ADVAN × HRT」はPro-Amクラスのトップに立った。
そのまま3回目のピットインを迎え、2スティント連続でステアリングを握ったフェッツァー選手は最後まで安定した走りでチェッカーまでマシンを運ぶことに成功。「Team ADVAN × HRT」はSP9 Pro-AmクラスでNLSの第1戦から4連勝を飾り、24時間レースに向けて大きな手応えを掴む結果を残した。
Text : 斉藤武浩(Takehiro Saito / office North-Star)