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【NLS(ニュルブルクリンク耐久シリーズ) 第1戦 / ドイツ・ニュルブルクリンク】
春らしいコンディションの中で2022年シーズンが開幕、ヴァルケンホルスト・モータースポーツはBMW・M4 GT3にマシンをスイッチして戦いに臨んだ!!
NLS Round 1
開催日 | 2022年3月26日 |
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開催場所 | ニュルブルクリンク (ドイツ) |
天候 | 晴れ |
路面 | ドライ |
決勝時間 | 4時間 (1周=25,378m) |
2022年は5月25日~29日に開催される24時間レースでもお馴染みのドイツ・ニュルブルクリンクを舞台とする耐久シリーズは、全8戦の戦いが幕を開けた。
ヨコハマタイヤがサポートするヴァルケンホルスト・モータースポーツは、昨年までのBMW・M6 GT3から最新のBMW・M4 GT3にマシンをスイッチ、3台がヨコハマタイヤを装着して参戦する。34号車はクリスチャン・クログネス選手/アンディ・ソウセック選手/サミ-マティ・トロゲン選手、35号車はヨルグ・ミューラー選手/マリオ・フォン・ボーレン選手/ベン・タック選手、そして36号車はヘンリー・ヴァルケンホルスト選手/フリードリヒ・フォン・ボーレン選手/ヨルグ・ブリューワー選手というドライバーラインアップだ。
新たに加わった34号車のアンディ選手は1985年生まれの36歳、スペイン出身のドライバー。F1(フォーミュラ1)の登竜門とされるFIA F2(フォーミュラ2)選手権で2009年にシリーズチャンピオンに輝いている実力派、GTレースでの経験も豊富なキャリアの持ち主である。
3月26日(土)の開幕戦、昨年は雪で中止となってしまったが、今年のニュルブルクリンクは気持ちよい青空に恵まれた。予選開始前の時点で気温は7℃、路面温度は8℃、これが決勝スタートを迎えた正午には12℃/21℃、さらにこのあとも16℃/28℃まで上がる春らしい陽気の中で、戦いはいよいよ本番を迎えた(気温/路面温度はヨコハマタイヤ調べ)。
カラーリングも一新されたヴァルケンホルスト・モータースポーツのBMW M4 GT3、中でもボディに大きくYOKOHAMAのロゴがあしらわれた34号車が大いに注目を集める中、現地時間の8時30分から公式予選がスタート。1周およそ25kmのコース、アイフェルの森に各車のエギゾーストノートがこだましていく。
34号車は、ニューフェイスのアンディ選手からコースイン。7分57秒台をマークしてピットへ戻り、19歳と3人の中で最も若いトロゲン選手へバトンタッチ。トロゲン選手の走行中は黄旗提示があったためタイムは大きく伸びなかったが、しっかりとクログネス選手へとマシンをつなげた。
しかし、トロゲン選手が走行している時点で足回りにトラブルが生じており、症状が悪化してしまう。クログネス選手の走行中に致命的な状態となり、チームは決勝スタートまでの修復は難しいと判断。残念ながらスターティンググリッドに姿を見せることは叶わない結果となった。
35号車と36号車は決勝へ進出、35号車はSP9 Proクラスを13位で完走。チームオーナーのヘンリー選手もドライブ、ジェントルマンドライバーが走らせる36号車は、SP9 Amクラスでしっかりチェッカーまで走りきってクラス優勝を飾ることに成功した。
ENGINEER VOICE
三好雅章 [横浜ゴム タイヤ製品開発本部 MST開発部 技術開発1グループ]
NLSは専用に開発したタイヤで、日本のSUPER GTで使うものとは別物です。ニュルブルクリンクは日本のサーキットと比べて路面のμが違うために摩耗が異なり、全体的なスピードレンジが高いことから全開走行する比率が高く、タイヤに求められる性能も独特です。
今年はマシンが替わったことで、フロントのサイズも変わりました。そのため昨年までの仕様をそのまま使えず、ある意味でゼロからのスタートとなっています。
タイヤサイズの変更から初めてのニュルブルクリンク走行だったので、どのようになるのかという不安もありましたが、34号車の車両トラブルは残念でしたが、35号車は車両もタイヤもトラブル無く様々なデータを取得できたので、次戦につながる有益なレースだったと考えています。
ニュルブルクリンクは攻略がとても難しいですが、チームもドライバーも雰囲気がとても良いですね。タイヤ側からのサポートも最大限に行って、良い結果が得られるように次戦に臨みます。